ワンポイント18
きょうは外からは見えない口の中について考えてみたいと思います。
音域によってシラブル(ター、エー、イー)を変化させるということはよく言われていますが、私も全くその通りだと思います。
先日の指導でちょっと気付いたのはトランペットに関して、多くの生徒の口腔内の容積が大きすぎると感じました。本人は舌を持ち上げて<狭くしているつもり>なのですが、現実はそうなっていない気がしました。
そこでホルン奏者Sarah WillisさんのMRI画像を見てもらいました。想像以上に舌が持ち上がっていることに驚いた様子でした。

ぜひ「Lip Look」のようなビジュアライザーも使いながら挑戦してみてください。
15分くらいの挑戦であっという間にアタックがまとまり舌先のみを無駄なく動かすことでタンギングもスムースになりました。数日後にはかなり習慣的になり調子もかなり安定したようです。
昔ニューヨークフィルの奏者からも日本人は舌の位置が少し低いような気がするというようなアドバイスをいただいたことがありました。注意点はロングトーンの時油断して舌がダラ〜〜っと平らになってしまわないよう気をつけたほうが良いと思います。