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11.唇の厚さ
トランペットを吹く人の唇は、薄い方がいいのですか?という質問が時々あります。私は「はい」と答えています。
しかし「関係ない」という話もよく聞きます。しかし「厚い方がいい」という話は聞いたことがありませんので薄い方が理想的のような気がします。ちなみに、私のくちびるは厚くはないのですが上唇がアヒルのように?(笑)飛び出ています。これで、けっこう苦労しています(汗)
私の考えとしては、初心者にとって、音が出しやすいか、あるいは音出しに苦労するかというレベルでの話としては薄い方がいいと思います。
トランペットでは音を出しにくくても、トロンボーンくらいの大きさのマウスピースにですと比較的音を出せる初心者は多いように思います。決してトロンボーンやユーフォニアムが簡単という意味ではありませんのでトロンボーン、ユーフォニアム奏者の方々は、お気をを悪くされませんように・・
唇の薄い人はリムの内側に赤い部分がすっぽりと入るのでアパチュアを唇の周りの筋肉でしっかりと直接支えられるのでコントロールしやすい上に自由に振動させられるのでは?と考えます。
ただ、唇の薄い人が最終的に優れた奏者になれると言うわけでは決してありません。ごくごく最初の段階で音を出しやすい出しにくいというだけの問題です。
ちなみに、トランペットが初めてという条件で<薄い人、厚い人>それぞれ10人に吹いてみてもらったところすぐに音が出た人の割合は<薄いグループ8割><厚いグループ2割>という結果でした。
もちろん、どちらのグループにも発音の仕方や息の使い方はある程度指導しています。
写真は1ヶ月前にトランペットを始めた<薄い唇>の生徒の「Lip Look」画像ですが、全く苦労のないスタートを切り、現在は簡単な曲も吹けるようになっています。ただ、これから何処まで上達するかは、なんと言っても本人の努力次第と思います。