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10.お掃除はマメに(笑)


先日ある生徒が「中音域でノイズが入る」というので「唇が痛んでいるのでは?」とアドバイスしました。「でも音が細く、こもり気味になるけどなぜか高い音が出やすい」と不思議な会話が続きました。


「マウスピース汚れていない?」「だいじょうぶです、先週掃除したばかりだから」「念のためにブラシで掃除してみたら?」「あ~~あ、こんなに汚れが!」その後吹いてみると中音域でノイズも消え、何より明るく本来の音に・・どうも毎日ものすごく練習していたせいで思ってたより汚れが溜まっていたみたいです。大爆笑しました。


ここで、ちょっとスロート径 について考えてみたいと思います。彼の場合スロートの周りに満遍なく汚れが付いていたため自然に若干細めのスロートになっていたのだと思います。ただ、汚れで細くなっていたため音はこもって詰まるし汚れが時々振動に加わって?ノイズを発生させるという最悪な事になっていました。


若干細めのスロートをもつマウスピースを使って いる女性の生徒が2人いますが、それで大変うまくいっています。やはり大きすぎるマウスピース、太すぎるスロート等は良くないと私は考えています。


それから、どうしても芯のある音が出せないと悩んでいる方はぜひ一度フリーまたはマウスピースやビジュアラザー「Lip Look」によるバズィングを試してみてください。私の経験では、口をカップに突き出してしまう癖のあるかたには特に効果があります。


唇を振動させるという感覚のないまま楽器やマウスピースの抵抗だけを頼りに吹こうとすると、どうしてもオーバーブローになってしまい、どんどん悪循環の輪に落ち込んでしまいます。 


それにしても楽器のお手入れ、特に管の内側の手入れはマメにやりましょう。


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